講演する竹信三恵子さん

 アミカス嘱託職員ユニオン(本多玲子委員長)は5月26日、福岡市の女性センターアミカスで「公が生み出す女性の貧困」学習会を開いた。自治労以外からも多くの参加があり、221名が熱心に講演に耳を傾けた。
 朝日新聞編集委員で女性や雇用の問題に取り組んできた竹信三恵子さんが講演を行った。この中で竹信さんは、「本来の雇用が無期の原則になっているのは、仕事がちゃんとあることが前提で、生存権に直結しているからだ。しかし、相変わらず女性は腰かけ的仕事という世間の発想が抜けていないし、困った時の自己責任と公務員たたきによって、公務職場の図書館司書や保育士、給食調理員などの資格職が狙い撃ちされ、新たな官製ワーキングプアを作り出している。また、委託化、非正規化してきたため、現場は専門性があるが実権がない状況だ。さらに、短期で雇用を打ち切ってきた結果、現場サービスが熟練せず、ノウハウの蓄積もされずに公務の劣化・空洞化が進んでいる。日本には客観的に職務評価をするシステムがないため、仕事が劣化しても構わない。お金が安くなるから、面倒くさいから委託でいいのか。公務サービスを向上させるためには、新しい賃金体系を構築する必要がある。そして官製ワーキングプアをなくすことが、納税者を育てることになる。この国は、公務需要は大きくなっているのに税は下げてきた。その影響をモロに受けているのが非正規労働者だ。このことを再点検しなければならない」と述べた。

講演に聞き入る満員の参加者(女性センターアミカス)