提供:機関紙編集者クラブ

スギ花粉大量飛散
どうする!?対策

 この春の花粉飛散量はここ10年平均の2倍、比較的飛散量の少なかった前年に比べると10倍と予測されている。今年の大量飛散で、これまで症状が出ていなかった人でも、アレルギー素因のある人は花粉症になる可能性がある。
 3月も中旬を過ぎ、いよいよ本格化してきた花粉飛散。花粉症で大切なことは、気象や花粉情報に注意し花粉から上手に避難すること。花粉症に負けずに過ごすために早めの対策を心掛けたい。

付き合い方の秘けつは、花粉との距離を保つこと

症状は全身に現れる
 花粉症の3大症状は「くしゃみ」「鼻水・鼻づまり」「眼のかゆみ」。花粉に接触することの多い鼻や眼の粘膜に最も症状が現れる。しかし、鼻や眼に限らず、のどや顔・胃腸をはじめ、けん怠感や不眠などの全身症状としても現れる。このため花粉症は風邪と勘違いされることもある。
 スギ花粉症と風邪の症状を見分けるポイントは、「熱の有無」「鼻水の性状(花粉症は色がなくサラサラ)」「眼のかゆみの有無」の三つ。

〈対策1〉 花粉を避ける

花粉回避作戦
 花粉がどんな時に飛散するかを知り、体内に入れない努力をすることが大切だ。
 雨の翌日で、晴れて風の強い日は花粉の飛散量が増える。1日でみると、午後1時から3時にかけて一番のピークがあり、日が沈んだ後にもう一つのピークがくる。天候や時間を予想して、花粉の飛散量が多くなる時間帯には外出を控えるようにする。外出時は、帽子をかぶり、メガネやマスクをするなど露出する部分をできるだけ少なくすることで、花粉が体に入るのを防御することができる。外出先では手で顔を触ったり、こすったりせず、花粉が眼や鼻に入らないようにしよう。
 また、家に花粉を持ち込まないように玄関先で上着や帽子・マスクに付いた花粉を払い落とす。花粉が付きにくい素材の上着を選ぶことも効果的だ。

〈対策2〉 花粉を引き離せ

花粉除去作戦
 家に入ったらまず手洗い、洗顔、うがいをして顔やのどに付いた花粉を良く洗い流す。家の窓を開けないようにして普通に掃除をしていれば、室内で症状が出ることはまずないと考えて良い。
 室内に入った花粉は四隅にたまっているので、掃除の時はマスクをして掃除機と水ぶきとで四隅まで丹念に行うようにする。また、粘膜の状態を悪化させないようにするには、ストレスや睡眠不足を避け、バランスのよい食事と軽い運動を心掛けことも大切になる。

〈対策3〉 症状を食い止めよ

まだ間に合う初期治療
 花粉症治療の中心は、薬による治療。症状が出る場所や程度によってさまざまな種類の薬がある。
 なかでも、アレルギー治療薬を症状の出る2週間前から服用する初期治療を始めると、症状の出現を遅らせることができる。また、シーズン中もアレルギー治療薬を服用し続けると花粉の最盛期を迎えても症状が重くならず、併用する薬の量を減らすことができる。
 だるさや眠気などの副作用が出ると困る人は、そのことを医師に相談するといい。第2世代の抗ヒスタミン薬など眠気の出ない成分のものがあり、生活に支障のない薬を処方してもらうこともできる。