提供:機関紙編集者クラブ

油断は禁物
突然の脳梗塞

 今年3月、長島茂雄さんが脳梗塞で倒れたことは記憶に新しいと思います。全国で100万人以上の患者がいるというこの病気は、あなたを、そしてあなたの大切な人をも脅かす恐ろしい病気。今回は、脳梗塞の発作が起きた時の対処法および予防方法についてお話しします。

脳梗塞に打ち勝つ
明暗を分ける3か条

〈前兆を見逃さない〉
 脳梗塞の前に、前兆である一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれる症状が現れることがあります。この直後に脳梗塞が起きる可能性が高いので、TIAが現われたとき、これを見逃さずに医療機関の診察を受ければ、脳梗塞を未然に防ぐことも可能です。
 TIAの症状は、@言葉=話したい言葉がスムーズに出てこない、相手の言うことが理解できないなど、A口=ろれつが回らない、よだれが出たり食べ物をこぼすなど、B目=左右どちらかの目が見えなくなる、視野の半分が欠けるなど、C手=手にした物を落としてしまい拾えない、力が入らずうまく動かせない、しびれを感じるなど、D足=足がつる、まっすぐに歩けない、力が入らず思うように動かせないなどです。
 このような症状がある日突然起きたら、すぐに医療機関を受診しましょう。

〈一刻も早く医療機関へ〉
 脳梗塞が起きたら、できるだけ早く医療機関で治療を受けることが重要です。治療が早ければ早いほど、悪化を防ぎ、後遺症を減らすことができます。そのためには、日頃から先ほど述べたような脳梗塞の症状をよく知っておき、いざという時に迅速な対応がとれるようにしておくことです。

〈早期リハビリを行う〉
 脳梗塞を起こした人の多くに、運動障害や知覚障害、言語障害、嚥下障害など何らかの後遺症が残ります。失われた機能を最大限に回復させ、後遺症を最小限に抑えるために行われるのがリハビリです。
 以前は、脳梗塞の発症直後は安静にするのが第一でした。しかし、現在では、早期リハビリ(ベッドに寝たままの状態で手足の関節を動かすなど)の重要性が認識されています。積極的に早期リハビリを行うことで、その後の回復を早めることができ、後遺症を抑えることができるのです。
 一度、脳梗塞を起こした人は再び脳梗塞を起こしやすいといえます。再発すれば症状は重く、後遺症の程度もひどくなりますので再発を防ぐことが大切です。
 また、脳梗塞を引き起こす主な原因に、高血圧、高血糖、高コレステロール、喫煙が挙げられます。脳梗塞を起こしたことのない人も、@塩分を控えめにして血圧を正常範囲内にコントロールする、A動物性脂肪やコレステロールを控え、過食を避け太りすぎに注意する、B禁煙、禁酒する、C適度な運動を心がける、など日常からしっかり予防を心がけましょう。