心地よい睡眠の確保
寝付きをよくするコツ
24時間型の生活習慣による生活リズムの乱れや、ストレスに満ちた社会を反映して、不眠に悩まされる人が増えているようです。厚生労働省が行った睡眠に関する調査によると、5人に一人が睡眠に関する悩みを抱えているとか。家庭、学校、職場とあらゆる場所でさまざまなストレスにさらされている現代人にとって、いまや「不眠」は生活習慣病の一つといえるかもしれません。
寝つきが悪くなる理由
@生活のリズムが乱れて「体内時計」がずれてしまう。
寝つきの悪さの多くは、生活リズムの乱れや心の不安などで、活動や眠りを調整する「体内時計」のリズムが妨げれられることが原因です。体内時計とは、脳の視床下部にある仕組みで、約25時間周期でリズムを刻んでいます。わたしたちは太陽の光を浴びることで、このリズムを24時間に調整して生活しています。体内時計が光の情報をキャッチして約14〜16時間が経過すると、眠りにつくための準備が始まります。つまり、眠くなる時間は、朝起きて太陽の光を浴びた時に決まるのです。
A緊張や不安のために睡眠が妨げられる。
毎朝きちんと太陽の光を浴びているのに寝つきが悪いという人も少なくありません。これは、体内時計が眠りを促しているにもかかわらず、それを妨げるような「緊張」や「不安」を抱えているために、なかなか眠りに移行できないのです。このような原因があって寝つけない状態を「入眠障害」といいます。
寝つきを良くするために
「睡眠」は、人間の体に組み込まれた生物としてのプログラムです。誰にでも備わっているメカニズムですから、その特性を知ったうえで生活に少し工夫を加えれば、多くの場合、寝つきの悪さを解消することが可能です。
@朝はきちんと起床。眠れないことを気にし過ぎない。
最も重要なのは「朝はきちんと起きる」ことです。休日でも朝寝坊せずにふだんと同じ時間に起床して、太陽の光を浴びるようにすれば、体内時計のリズムのずれを予防できます。
また、心の緊張や不安など、体内時計による眠りの準備を妨げる要因を取り除くことが大切です。床につく前は、好きな音楽を聞いたり本を読んだり、香りを利用したりしてリラックスし、心身の緊張をほぐすと良いでしょう。
寝つきの悪さを気にし過ぎると余計に眠れなくなります。朝はきちんと決まった時間に起きて、夜はゆったりした気分で自然に眠気が起こるのを待つようにすることが大切です。
Aどうしても寝つけない場合は受診する。
このような生活の工夫をしてみても、なかなか寝つけないという場合は、一度医師に相談することをお勧めします。何らかの病気や使用している薬などが原因で寝つきが悪くなっている可能性もあります。かかりつけの医師や精神科、心療内科で睡眠障害を専門にしている医療機関などを受診すると良いでしょう。
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