提供:機関紙編集者クラブ

冬の肌のトラブル

 3月5日は「啓蟄(けいちつ)」。冬ごもりしていた虫たちが地上に出て活動を始める時期という意味で、春はすぐそこまできています。とはいえ、外はまだまだ寒いですよね。
 さて、今回は、冬に多い肌のトラブルとその対処方法をご紹介したいと思います。

冬の肌のトラブルで多いものは?
 冬には、いろいろな肌のトラブルが起こります。その中で最も多いものは、しもやけでもあかぎれでもなく、実は「乾燥肌」とそれに伴う「かゆみ」なのです。気温が低いため身体の新陳代謝が低下することに加えて、空気も乾燥するため、こうしたトラブルが多くなります。
 ある調査によれば、60歳以上では実に75%の人が、乾燥肌とそれに伴うかゆみに悩まされているとか……。皆さんの中にも心当たりのある方、おられませんか?

乾燥肌とはどんな状態
 乾燥肌とは表面がカサカサして粉をふいたような皮膚のことをいいます。冬に皮膚が乾燥しやすいのは、気温が下がるために新陳代謝が悪くなることが関係しています。また、冬は空気が乾燥することに加え、暖房でさらに空気の乾燥が助長されるため皮膚から水分が蒸発しやすくなります。
 このような乾燥肌を放っておくと、身体にとって有害な物質(細菌・ウイルス・紫外線など)が外から進入することを防ぐ皮膚の「バリア機能」が低下し、かゆみや皮膚の病気が起こりやすくなります。

乾燥から肌を守る工夫
〈工夫その1〉
 入浴時には熱い湯に長くつからない。ゴシゴシ洗わないようにしましょう。
 熱い湯につかったり長湯をすると、皮脂膜や角質細胞間脂質が失われ、皮膚の保湿機能が低下してしまいます。また、石けんを使い過ぎたりこすり洗いをすると、同様に皮脂膜などが失われてしまうので注意しましょう。
〈工夫その2〉
 入浴後には、優しく体をふき、保湿剤を塗りましょう。
 入浴後は、タオルで押さえるようにして体についている水分をふき取ります。やはり、ゴシゴシこするのはよくありません。体をふき終わったら、皮膚がしっとりしている間に保湿剤を塗ります。入浴直後の皮膚は水分を吸い込んでいるので、それが蒸発する前に、保湿剤を塗って皮膚に水分をとどめるためです。
 保湿剤は、主成分によってヘパリン類似物質・尿素・ワセリンがあり、形態には軟膏・クリーム、ローションがあります。
〈工夫その3〉
 暖房器具は使いすぎず、加湿を心がけましょう。
 暖房は皮膚を乾燥させます。暖房器具は使い過ぎないようにし、暖房する時には加湿を心がけるようにします。加湿器を使ったり、濡れた洗濯物を室内に干すと良いでしょう。
〈工夫その4〉
 辛い食べ物やアルコール飲料のとり過ぎに注意しましょう。
 辛い食べ物やアルコール飲料はかゆみを引き起こすので、とり過ぎないようにしましょう。

 今回は「乾燥肌」を取り上げてみましたがいかがでしたでしょうか。
 ちなみに、肝障害や腎障害・血液の病気などの中には乾燥肌やかゆみといった症状が現れる病気もありますので、症状が長く続く場合には自己判断をせず、医師に相談してくださいね。