折形(おりかた)

 温かな手触り、やわらかい光りの反射。ゆるやかな時の流れを感じさせる和紙の折形。何げない所作(しょさ)に、相手を思いやる仲介役として、紙一枚がとても大きな役割を持っています。

 古来、折形は儀礼に欠かせないものとして存在し、パターン化(しきたり化)することで、人々に影響力を持つようになったといわれています。そのほとんどが口伝(くでん)によるもので、紙の大きさ、機能、装飾の美しさは数多くの行事の中で、今も静かに存在しています。

 「和紙には折ってほしいと思わせる性格が備わっている」と折形の寿岳文章氏は表現しています。今では、購入するものになっている折形。一度は自分で折ってみるのも一興かもしれません。まずは、箸袋ぐらいを。